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マダミスの感想や雑記blog

【ネタバレ注意】馬鹿だね、魔法少女みたいな顔して プレイ記


マーダーミステリー『馬鹿だね、魔法少女みたいな顔して』を24/2/29に遊んできました!


GM、一緒に遊んでくれたPLの皆さんありがとうございました!

プレイ後に自分のアーカイブを見直しながら感想や行動意図を書いてみました。今回はゲーム中にプレイ記録を書けなかったため、すべて事後記録です。

 

 

以下より、『馬鹿だね、魔法少女みたいな顔して』のネタバレが多分に含まれています。

今後『馬鹿だね、魔法少女みたいな顔して』のゲームを視聴・プレイする方の閲覧は非推奨です。

閲覧したことでゲーム体験が損なわれたとしても責任は負いかねます。

 

 

 

とても長文ですがエンディングあたりからはとても私の印象深い物語体験だったのでそこだけでも。

そのエンディングと同卓PLの思いが素敵なのと嬉しかったことがたくさんあって、この記事を書くに至りました。

 

 

キャラ選択・HO読み込み

キャラ選択では強いていえばの希望「アム」が通りました。

このキャラを選んだ理由は、新興宗教の信者の生まれかつ家族のために祈って魔法少女になったストーリーが『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するキャラクターと重なったからです。

 

以下から①HO読み込み時の感想と②行動方針のプレイ中の実際の独り言を「」で括り、後書き解説等を書いていきます。

 

①HOの感想

・「ハレに食べられるとカミになれる」「狂人だ、私狂人役も結構好きなんだよな」「最終的には自首しよう」

犯人投票されてハレに食べられる立ち回りは人狼でいうところの狂人(特殊配役ならてるてる坊主が一番近い)なので、私の好きなロールだと喜んでいた。最終的に自首しようと思っていたが、次の文章でそれがほぼひっくり返る。

 

・「お前の言葉にそんな信頼があると思うッケ?自首しても信じられないくらいの信頼ってどういうこと?普段から疑われてるならおっけーなんじゃないの?」

この感想は以下の2点を考えていた。

・自首しても信じられないくらい普段から信頼のないキャラクター(オオカミ少年?)

・普段から疑われている嫌なキャラクターだとしたら、ハレに食べられて死んでも是とみんな思うのでは?

 

・「死の魔法、エンディングとかで使えるなら裏切り者に使ったら楽しいんじゃないの」「妨害のタイミング結構怪しまれる要因になるんじゃない?」

死の魔法をエンディングで使う気はほとんどなかった。ここは②行動方針につながるので割愛。

 

②行動指針:嘘をつかずに矛盾した行動を続ける

・「みんながどういう情報持ってるか分からないから嘘のつきようがない」

⇒誰に自分のどんな情報を知られているかや関係性がHOから読めなかったので、嘘をついて攪乱するプレイイングは無理。

 

・「みんなが何で魔法少女になったか聞いてみる?」「バックストーリーがあやふやだから裏切り者じゃない?とか」「遅延行為になるしね」

⇒これは説明するのが長くなりがちな話題を振ることで議論時間を消費させようとしていた。今考えるとこれ村目線でも正しい進行だったから、あんまり狂人として正しいプレイイングではないと思う。

 

・「相手の妨害も初手でかましてもいいかもしれない。情報ないのに死の魔法を使って自分の手数を減らすっていうのも変な話だから。矛盾した行動を続ける、これでいこう」

⇒最終的な行動指針は矛盾した行動を続ける。

 

・死の魔法は1ターン目で使うのが確定

・自分から死の魔法を使ったことを言わず、別PLから指摘される

・発言はなるべく犯人を追う目線でいる

 

探索パート

①1ターン目会議(アイ)

ケルンHO「ハレの特徴」の読み上げでフウが「人を食べるのが好きってこと?」と感想を話しているのを聞いて、フウもケルンからそのことを聞いているのがわかった。

そのため探索時にアイと議論の際に「フウはなんでハレが人を食べるって知ってたんだろう?目の前で見たことあるとか」と話してフウにハレであるような黒塗りしてみた。

ここで黒塗りして犯人捜しをしている発言と、このあと初手で魔法を使うのが矛盾したらいいなと思っていた。

 

②1ターン目⇒魔法使用&質問会議

1ターン目で魔法使用した。黒塗りしていたフウに使用。

この後に魔法とゲーム進行についての質問会議があり、フウが「裏切り者に魔法使いたいならこの人!って決めておく必要があるね」という話をしており、裏切り者が誰かわかっていない1ターン目で魔法を使った私が黒目に見られそうで少し安心。

 

③2・3ターン目会議(フウ・アイ)

(フウ)フウに魔法を使ったことを指摘されたので認め、魔法を使った根拠は①ケルンHOでの推理を話した。そこでフウが「ハレに食べられてカミになりたい」と話しており、アムと同様の目的があるのも発覚した。

 

(アイ)フウに言われたことをそのままアイに伝えるとアイが「この中の裏切り者はハレが魔法少女に化けているってあったけど、ハレはハレに食べられるってこと?」と話していたので、ケルンHOには「ハレはハレを食べないからフウは裏切り者じゃない。つまりアイかアムかが裏切り者になるね」と話した。これでアイ目線ではアムが裏切り者本線になってほしかった。

 

全体会議:同卓PLの推理力の高さ

フウとアイの推理と進行をしてくれていて中盤までの二人のおおまかな考えとしては

フウ:カミになるために投票を集めたいけど裏切り者は絶対いる(アイ>アム)

アイ:カミになれる話自体怪しんでおり誰か食べられるのは否定的(3人同率一位投票推し)

 

①フウの最強カウンター連続

フウに「最初にハレのことも言ってたしフウは裏切り者ではないよね」と話すと、カウンターで「食べられるとカミになれるってハレの話をアムは前から知ってたのに、フウの話を怪しんで魔法を使ったんでしょ?」と矛盾点を突いてくれた。

さらに「魔法を使って、フウの行動を遅らせられたらいいかなって」と話したら、カウンターで「白だったら情報ほしいじゃん。魔法で1ターンとられてまで人にかけたいって思うのはどうかしてる」と返されてぐうの音も出なかった。

でも流れがきたので本当にガッツポーズしてた。

みんなの推理力を信頼して変な行動してよかった。

 

②アイの想定外の追及

アムの主張「裏切り者を最多得票にすれば。裏切り者排除&3人の内の誰であれ二階堂いのりのことを想ってカミの願いを使うから万々歳」なのだけど、アイが「裏切り者はハレだよね。ハレはハレを食べないからカミにはなれないよね」と追及してきた。

この矛盾は本当に気づいてなかったからびっくりして、うまく返答することができなかった。

 

③フウの想定外の追及

そのため残り5分は「3人同率一位投票が最良で裏切り者はいない」だけを推すことにして話していると、フウが「でもハレは嘘をつくって書いてあるよ?」と返してきてこれもまた気づいていなくてびっくりしていた。もちろんうまく返答していない。

 

混乱のまま投票時間に入ったが、アム最多得票でエンディングへ進む。

 

エンディング:3人の願いと思いの一致

①私の考え・時間の配布意図

私としては人の生き死にを第三者が決めるのは烏滸がましいと思っていた。本人がどんな風に人生を感じているか、どう人生を運んでいきたいかは本人しかわからないこと。それを自分がその相手を大切に思っている気持ちで左右してはいけないと思った。そして、生きること自体にも価値はあると思っている。

第一選択:なにもしない、第二選択:生の魔法

 

・アイ⇒過去:いのりと付き合いが一番長いキャラクターだからこそ過去

・フウ⇒現在:いのりの輝かしい現在を知っているからこそ裏の現在を知ってほしい

・アム⇒未来:今までのいのりのことをすべて知っているから

 

②3人の選択

アイ:なにもしない(自分で苦しくて死にたいって思った時に死を決めるのはいのりだから)

フウ:なにもしない(現在よりも未来のほうが前に進もうと頑張って希望が見えている気がするから、と話していてその解釈がすごく素敵だと思った)

 

③アイの思い

選択はまとまったけどここでアイが「これでアムがいなくなっちゃうのが嫌。いのりの傍でいのりを支えてほしかった」「最後にいのりのことを助けてほしいのがアムだった」と話していたのが心苦しかった。アイが長い友達だったから傍にいたいと思っていたはずなのに、肉親であるアムとの繋がりを大事に思ってくれていたのが切なかった。

 

④フウのいのりへの思い

二人に「ノーマルの死の魔法・なにもしないならいのりのことを大事に思う人たちにご遺体を見せられるけど」と話したときフウが「お葬式とかって生きている人たちのためのもので、いのりのためのものじゃない」「いのり中心で考えていいと思うんだ」いのりと話していて、いのりのことを真に大事に思ってくれているんだとすごく伝わって素敵だと思った。

 

3人の選んだエンディング:感想戦

 

「馬鹿だね、魔法少女みたいな顔して

お前らは何も救えなかった」

 

で閉じた今回の物語だけど、終わった後に「これは救えたと思ってるよ」と3人全員が言っているのが本当にうれしかった。

いのりに何の魔法をかけるかの議論の時点でみんなの考えが一致していただけじゃなくって、このエンディングもみんな好きになれてよかった。

GMがほかのエンディングで救えることを示唆していたけれど、それも3人がこのエンディングに納得しているのが「わたしたちの物語」感あった。

 

アムHOのいのりが「カミサマだって私たちのことを見捨ててるだろうけど、私はアムにずっと寄り添ってるからね」があるのに、今回アムはカミになっていのりを見捨てているのがエモいと思って話したら、私より先にフウが「えもいじゃん」と言ってくれて、続いてアイも共感してくれたのも嬉しかった。

 

このマダミスがより思い出深くなったのは、同卓してくれた2人の温かい気持ちと私と同じ価値観だったことがすごく大きい。本当にありがとうございました!